ブログの内容は、いまだに千葉に来てから3日目のことを書いていますが、実際には約3ヶ月の月日が経ちました。
次の転勤までに、書きたいことが全部書けたらいいかな…
ぐらいの感覚なので、すっかりのんびりペースのUPになっていますが…。
さてさて、新しい土地に来て3ヶ月…というと、その土地のことが少し分かりかけて来る頃です。また、その土地ならではの言い回しにも慣れてくる頃でもあります。
ということで、今日はいつもと少し指向を変えて、これまでに感じた「千葉の言葉について」語りたいと思います。
「千葉の言葉」と言っても、東京近郊という場所柄なのか、私の住んでいる所では特にクセのある方言というものは存在しません。ですので、言葉そのもので分かりにくいものというのは無かったのですが、語尾が何となく聞き取りにくかったために、話の内容が分かり辛いことは何度もありました。
「すいません…もう1回言ってもらえますか?」
そうやって何度も何度も聞き返して、相手に嫌な思いをさせてしまったことも…。
最近は、この聞き返すということが無くなってきたので、自分でもこちらの言葉に耳が慣れてきたんだろうな…と思っています。
そんな千葉の言葉で一番印象深いのは、「~しちゃっていいですか?」という表現です。
「こんな言葉ぐらい、そこらじゅうの女子高生が喋っているではないか…」と、思われるかも知れませんが。そうなんです。女子高生が言ったならば、私も驚かなかったと思うのです。
しかし、銀行のお姉さんの口からその言葉が出た時、私はびっくりしたと同時に、腹を立ててしまったんですね。
それは、新しい口座を作るために京葉銀行という千葉の代表的な地方銀行に行った時のこと。
その前に、「住所変更前の免許証では本人確認ができないから」と、明らかに自分の免許証を見せているにも関わらず口座を作ってもらえなかったり、代わりの証明書類を市役所まで取りに行って戻ってきたら、今度は30分ほど待たされたり……。
今から思うと、「新口座を作りに来ただけなのに何でこんなに時間がかかるの?」と、不満が積もり積もっていたのかも知れません。
こうして、ようやく順番が来て、受付のお姉さんに必要書類を渡したその時に、
「これ、預かっちゃってもいいですか?」
と言われて………!
ぷちっ…(←切れてます)
なんで「こちら、お預かりいたします」じゃないの?
なんで他のスタッフは、彼女に言葉遣いの指導をしないの?
なんて、いろいろと思ってしまいました。
ところが別の日、今度はダイソーという100円ショップで買い物をした時のこと。
突然の雨に降られて、300円の折りたたみ傘を買ったんですが、「300円」の値札がピラピラと風になびくのもどうかと思いましたので、値札を切ってもらうようレジのお姉さんにお願いをしました。
「はい。分かりました。」
そう言ってハサミを取り出したお姉さん。値札を切ろうとしたその直前に、ふとその手を止め、
「…本当に切っちゃってもいいですか?」
と、私に確認をしたのです。
ここでも、登場した「~しちゃって」。
「ああ、ダイソーよ。お前もか?!」と、嘆き悲しもうとしたその時に、私の頭にある仮説が浮かびました。
あれ?!
もしかして「~しちゃって」は千葉の丁寧語?
記憶を辿ると、京葉銀行にしかり、ダイソーにしかり、その言葉の前後はいずれも丁寧な言葉でした。他の言葉は丁寧なのに、「~しちゃって」の部分だけがくだけているので、妙に気になったのも事実です。
そういえば、以前私が住んでいた関西では、「~しはりますか?」のように、動詞に「はる」「はり」という言葉を付けると、少しだけ親しみを込めた丁寧語や尊敬語になっていました。
たとえば、「食べる」を丁寧に言う場合、一般的な丁寧語だと、
「召し上がる」「お食べになる」
と表現するのを、関西風の丁寧語だと、
「食べはる」「食べたはる」
と、表現してたんですね。
そしてさらに別の日、
近所のクリーニング屋に行った時。見るからに40代っぽいおばちゃんスタッフが
「これ、袋に入れちゃっていいですか?」
と言っているのを聞いて、私は確信しました。
「~しちゃって」は千葉の丁寧語だ!
それ以来、あらゆるお店で飛び交う「~しちゃって」という表現を聞いても、全然気にならなくなりました。…気になるどころか、
これ、貼り付けちゃっていいですか?
…と、特に意識しなくても、職場の先輩にそう尋ねている自分に気付き、思わずニヤッと笑ってしまった次第です。
千葉に来て3ヶ月。…こうして日々、千葉に染まりつつある私です。
※あの時の京葉銀行の受付のお姉さん。怒ってごめんね。
方言も一種の外国語♪
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